何もしない夜の私を観るという旅 / 牧之瀬雄亮

あまり付き合いのない方と話しているとき、大概において、バックパッカー、旅好き的な印象を持たれることが多い私ですが、その実、概ね家にいて、足がしびれるまでじっとしています。 酒飲み界の偉人であり、起きていれば歌手でもある・ …

生きることと死ぬことのある風景 / 牧之瀬雄亮

我が家には二人の幼子がおり、世の中にはいろいろの生き物がおります。 私も多分に漏れず生きているようで、腹が減ったり、トイレを詰まらせたり、感情が込み上げたりします。 内田百閒は随筆の中で「芸術にかかわる人はより多くの他人 …

お~い、這ってるか~い!? / 牧之瀬雄亮

私の家には私以外の人間がいる。昆虫類や、毎年台所の網戸によじ登っているヤモリや、一階と二階の間に間借りしている何らかの哺乳類(爪を出しっぱなしで歩くので猫ではない)、雨上がりに晴れたとき、匂いでわかる猫が用を足した気配。 …

死ぬの怖くないの? うん。 / 牧之瀬雄亮

先日勤め先の知的障害者施設に住む方と、プラ〜っとドライブに出たときのこと。 お気に入りの食べ物屋さんでプリンなどを召し上がってもらい、ほんじゃあ帰ろうと車を走らせていて、バックミラーに目をやると、住む方の中で最高齢の、中 …

無償の愛はどこにある / 牧之瀬雄亮

世の中を渡っていく術として、結果的に福祉業を選択するものにとって、ふと付き纏うのは、「自分はお金もらわなかったらこの仕事やるのかな」ということだと思います。 あれこれ理由を並べたところで、無給で生活を完全に犠牲にすること …

この世にバカでない人は無い / 牧之瀬雄亮

バカでない人はいないんです。本当です。 主義主張、右も左もぶつかって、角を立てないようにするなら綺麗事を言う人に流される。ややもすれば抗う気持ちさえ覆い隠し、仮面を付けたつもりで幾星霜、気づいた時には仮面が我で、何をする …

みんなの人生を面白くしたい / 牧之瀬雄亮

私はそもそも論おじさんです。 そもそも論というのは、簡単に言ってしまえば、 「AかBのどちらに行こうか」 と言っているときに、 「出かける必要があるのか、出かけないで楽しい方法はないのか」 と言い出すようなことです。 こ …